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蝶々と甘い蜜。
第7章 歯車が狂うとき
「だって……ッ……」


どんな話をすればいいのか分からないし、何を言われるか分からなくて、電話なんかとれるわけがなかった。


「結衣、こっちを向いて。」


ベンチの横に座っている三島のほうを恐る恐る見ると、電柱の明かりがちょうど重なって眩しくて一瞬目を瞑った。


「結衣……」


甘い、声。
三島の甘い声で名前を呼ばれるとフラッシュバックする。
三島と今まで肌を重ねてきたたくさんの夜の時間を。


三島の顔がゆっくりと近づいてきて、このままじゃまた流されてしまう。そう思って顔を横に向けてみるが、三島の冷たくて細長い指に顎を摑まれたら、もう逃げられない。


「三島さん、私、もう、三島さんとは……ッ」


「結衣、唇を少し開けて……」


もう、三島の吐息が顔にかかるぐらいの距離に近づいていた。
私、今どんな顔をしているんだろう。
三島の今の顔は、愛おしいものを見つめる、優しい顔をしている。
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