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蝶々と甘い蜜。
第9章 限界
「あ、ここでいいから。」


玄関の外に出て見送りしようと思ったら、福田に止められた。


「福田さんっ……」


力強く急に抱きしめられて福田さんの身体の大きさを実感した。


「さっき……宮園さんに抱きしめてもらえてすごく嬉しかった。みっともない姿を見せたのに。」


「そんな……私だって……」


「俺たちは同士だね。」


福田の温もりが気持ちがよくて
そのまま流れてしまいそうだったが
ゆっくりと福田が身体から私を引き離した。
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