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蝶々と甘い蜜。
第3章 快感を教えられた日
「やっ……」


舌先で右耳の外側とそっと舐めてきた。
今まで意識したことはなかったけど
私の耳の形ってこんな形なんだと三島に舐められて初めてわかった。


「愛はなくても、たっぷり可愛がってあげるよ。」


それは私を奥様だと思って抱く
だからだよね…?
そう言いかけたけどその言葉を出すのはやめた。
だって言えば、彼は今私に与えてくれる
この快感をくれなくなるから――


「ほら、こんなにもエロい表情をしている。」


三島の右手で顎をあげられて
自分の今の表情を鏡で見る。
恥ずかしいけど、その分鏡を見れば、三島がどんな顔をしているのかも見れた。
冷たい目をしている人だと思っていたけど
こうやって私に触れているときは
優しい瞳をしてくれるんだ――
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