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第7章 ハチミツ

目隠しをされていた私は、どんな表情をしてＡさんからのキスを受けていたのか、その姿を想像してしまうとなんともいたたまれないむず痒さを感じたけれど、そのくせ今日も何かをされることを期待している私がいる。

でも、今の表面的な私は澄まして落ち着いたようにして座っている。

あの時の違うのは、窓の外から明るい太陽の日差しが部屋いっぱいに入り込んでいるということ。

その明るさを感じていると、今日は何も起こらないかもしれないとも思った。

Ａさんの作ったカレーは美味しかった。私には少し辛く感じたけれど、でもＡさんと一緒でなければお代わりをしたいくらいだった。

それで男の人の手料理は美味しいというウワサは本当だったんだなと思い、これで本当の男の人をまた一つ経験したんだと感じた。