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第4章 私はメグちゃん

そして須藤さんが話を続ける、「結婚するんだって」と。それに、みんなが一斉に「エ～ッ！」との驚きの声をあげた。

もちろん、私も。

でもその内情は、メガトン級のショックがズドンと頭の上に落ちてきた衝撃だった。

私はその動揺を周りの人達に悟られないように注意しながら、「昨日の夜、石井君とディナーに行ったときに聞いたんだけどね」と社内屈指のイケメンさんとのデートをさりげなくアピールする須藤さんの話を聞いているように振舞った。

そのくせ本当は耳鳴りがワンワンとして、須藤さんの声は単なる音としか聞こえなくなり、高橋さんがどう言う経緯でどう言う人と結婚するのかが全く理解できなかった。

私はこんな短期間のうちに、好きな男の人二人を失ってしまった。