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やじろべえ
第1章 There is no escape.

とまらなくなった。
「やかましい!っの野郎!っの雑魚がっ!」
ベッドから落ちて、床に倒れ込むハゲとオールバックを足蹴りした。
「おいよせ、気ぃ失ってるじゃねーか、分かった、落ち着け!」
「リョウ、もういい、もういいよ…」
「っ…!」
有紗の手が頬を掠め、ふっと意識が現実に戻った。
「あたし…」
「ああ」
「あんたの事……認める」
「そうか……、分かった」
「あのな…だから俺が言ったじゃねーか、惚れてるならはっきりしろと…、今頃になって…、あーあ、こいつらのしちまって、ま、しかし、こいつらがただのゴロツキでよかった…」

