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若様の性長日記!・3
第2章 マッサージ師・由香里 再会
「何で…えっ? あっ、梢さんの親友ってそういう意味か…」




「凄いわねぇ、若様。瞬時に悟ってしまうなんて」




由香里さんは両手を胸の上で組み、嬉しそうに微笑む。




…が、オレは頭から足元まで、血が急激に下がっていった。




ふらつく体を壁に預け、オレは思い出した。




―彼女とはじめて会った時のことを。


アレはまだ、オレが高校二年の時だった。




家の玄関の前で、梢さんと知らない女性がいるのを、学校帰りのオレは発見した。




「梢さん、こんにちは。親父に用ですか?」




「あら、若様。お帰りなさいませ。ええ、社長が会社に書類をお忘れになったので、お届けに参りました」




「そうだったんだ。ところでそちらの方は…」




「ああ、ご紹介しますね。あたしの同僚で、由香里と言います。彼女も社長の元で働いているんですよ」




「こんにちは~」




紹介された由香里さんは、梢さんとは対照的な女性だった。




艶やかな長い黒髪は腰まで伸びていて、前髪は真ん中で分けているので、小さな顔がはっきりと見れた。




見た目は二十代半ばという感じだが、愛嬌があり、柔らやかな雰囲気からちょっと幼く感じられた。




けれどその…体つきは梢さんとタメがはれるほどだ。




大きな胸に大きなお尻、細身ではないけれど、それでも抱き心地のよさそうな肉体だ。




近くにいると、彼女から漂う甘い匂いにちょっと目が眩む。




「はじめまして、若様。由香里、と申します」




「あっ、はじめまして」




大きな黒い瞳で見つめられ、ドキドキしてしまった。




…思えば由香里さんに、ほのかな恋心を抱いていたのだろう。

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