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第2章 階段都市A06

そして都市を作った。

エフはその頃の記憶を思い出す。植物を繁茂させようとしたこと。海水の導入実験。大気工場。


テラフォーミングだった・・・


夏の終わりのようだった。

その頃思い出せるものは今やごく少ない。

階段都市は、火星から海水が無くなる前の海蝕をした地形を利用していた。


この媚薬入りの水がその頃の海水の名残なのだ。

それにエフは気づいた。


だからといって何かを変えるものではないが。


エフはヌード姿だ。