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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

「はぁ…」
「先輩、また溜め息吐いてますよ。ここ最近ずっと落ち込んでますけど、何かあったんですか?」

無意識に何度も漏れる溜め息に後輩達をうんざりさせたかな…
休憩になり、それぞれコーヒーや紅茶を淹れて身体を休める。

「ごめんね…もし南くんが他の人にキスされたら、千代ちゃんならどう思う?」
「えっ、南くんがキス…」

いきなり話題に挙げられ、後輩の南くんは慌て出す。
ちなみに南くんは、千代ちゃんと去年の社員旅行の後からお付き合いをしている。

「えっ!?何すか!?俺は浮気なんてしませんよ。ちいちゃん先輩を悲しませたくないですから」
「あー、言葉が足りなかったや…酔った勢いで迫られてキスしちゃったら、どう思う?」

腕を組んで考え込む千代ちゃんに、南くんは食い入るように眺めていた。

「んー、南くんがそのキスを受け入れたなら嫌ですけど…」
「けど?」
「無理やりされたんなら、それは仕方ないです。南くん結構優しいから、引き離す為に女の子を突き飛ばすような真似しませんから」



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