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第1章 愛妻

「今夜、佐伯を連れて来るから！夕食の用意を頼む」

「あら？佐伯さん、お一人ですか？わかりました」

恵理子は美貌に嬉しそうな笑みを浮かべていた。

佐伯を家に連れて行く来るのは二度目だったが、前は他に何人か来たから、一人で来るのは初めてだった。

「ああ、佐伯の奴、ちょっと仕事で失敗して落ち込んでるから・・ちょっと励ましてやろうかと思ってな」

「さすがですね・・」

恵理子は嬉しそうに私を見た。

その笑顔を見ていると、どうしても罪悪感に苛まれるのだった。

何故なら、私はこのできた妻を佐伯に抱かせようとしているのだから・・