この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
終わらない二人きり。
第1章 終わらない二人きり。


震えながら、ただじっと男の返答を待つ。


少しの沈黙の後――ハッ、と乾いた笑いがこぼれた。


「馬鹿か」

男が律動を再開した。

「あ、ぁ……」

「お前を手放すなんて――そんな、馬鹿なことは、しない」

腰を強く打ち付けられ、俺は甘い声で喘いだ。

「ひっ、ぁ」

下腹部に宿る熱は、収まることを知らず
男のものを深く深く、奥まで飲み込んでいく。



「――守(まもる)」


男は、俺の名を呼んだ。
その名前を呼ぶ人間はもうこの世に――この男しかいない。





「死ぬときは一緒だ」

男は、唇に笑みを浮かべた。




俺の目から、涙がこぼれ落ちる。






この世界は――二人きり。

社会から断絶されたこの孤独な世界で

俺たちはいつまで、悲鳴を上げられずに、生きていられるのだろう。



目を閉じる。

この世でたった一人。

自分以外の人間が与えてくれる熱と、快感と

〝今、自分は息をして、生きている〟

――その、現実感に

俺は溶かされていった。
/8ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ