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えっちなおもちゃ
第7章 絡まりあう気持ちと身体
私も払いますという凛々子の訴えを我妻が固辞して、押し切られる形になった。

「なんだかほんと、すいません。帽子を買ってもらった上にご馳走になってしまって……」

「いいよそんなこと。楽しそうな凛々子ちゃん見れてこっちが得したくらいだから」

さらっと言ってのける我妻に凛々子は顔を赤らめて照れた。

「あ、じゃあ、今度は私が我妻さんにお返ししますっ!」

「お返し?」

「はいっ! 付いてきてください!」



凛々子と我妻は電車を乗り継ぎ、凛々子の部屋の前まで来ていた。

「どうぞ入ってください!」

「あ、うん。お邪魔します」

多少ためらいながらも我妻は部屋へと上がった。

「ちょっと座っててくださいね」

凛々子に促され、我妻はクッションの上に腰掛けた。
あまり女慣れしていない我妻は落ち着かない感じで凛々子を待った。

「はいどうぞ」

凛々子は昨日焼いたチーズケーキをテーブルに置いた。

「おっありがとう」

「昨日焼いてみました」

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