この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
MILK&honey
第14章 ふわっふわの、可愛いやつ

「……あ。」
「おう。お疲れ、光」

 部屋に戻ると、朔が居た。
 利人は居なくなっていた。入れ替わりにシャワーに行ったんだろう。いつもの事だ。

 ちょうど良い。今なら聞ける。

「……朔ー?」
「なんだ?」

 こっちを見もせず、ノートパソコンを弄りながら、生返事。これも、いつもの事だ。別に腹も立たねーし、今はこの方が都合が良い。

「あのさー?朔んちに、綿菓子みたいな部屋着あるよね?」

 なるべく近付いて、小声で聞く。
 俺はともかく、朔は聞かれたくねーかもだからな。

「……あ?……綿菓子?」
「……リビングに置いて有ったよな?ふわっふわで、可愛いヤツ……ほら、パーカーになっててー……この辺に、紐とかポンポンとか付いてる……」

 ……あ。
 説明してたら、朔が突然こっちを向いた。
 物も言わずに、赤くなった。
 めっずらし……知り合って十年近く経つけど、こんなん見たことねーよ……。

「おっ前っなんで知ってっ」
「え?なんでって……こないだ朔んち行った時、俺の座った隣の椅子に、ふつーに置いて有ったけど?」
「んの馬鹿っ……」

 小さい声で、朔が誰かを罵った。
 手短に済ませたいんで、聞かなかった事にする。

「あれさー、どこで売ってんの?」
「……え。」

 俺の言葉を、聞いた途端に。
 朔はころっと真顔になって、珍しかった赤みも引いた。
/325ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ