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第14章 ふわっふわの、可愛いやつ

「あれはなあ。脱ぐことを……いや、いろんな意味で、脱がすことを前提にしたパジャマだ」
「……ぅぐっ！」

　とどめを刺される。
　脱ぐ為……じゃなく、脱がす為の、パジャマ……！
　そりゃ確かに、今るりちゃんに贈れっこねーわな！！
　しかし……いろんな意味って、どんな意味？

「んなもん、ヤってもいねぇ女にやっちまっても大丈夫かよ、って話だ。特に兄貴が巧な女に」

　なるほど……
　ってことは、ありゃ朔先輩が現在ヤッてる女のパジャ……げほげほげほ……
　どんな女だ、ふわふわもこもこぽんぽん付き。
　クールビューティー……とかそういうのじゃねーな。
　ちまっとしたウサギちゃんみたいな女か。
　ウサギは見掛けによらずお盛んだって言うからなー。脱がす為のパジャマの主にはぴったりだなwww
　……でも。

「ねー、朔ちゃん？」
「妙な呼び方すんな！！」
「お願い。一応、店だけ教えて。」

　いつか、必要になるかもしれないし。

　俺は朔に頼み込んで、そのパジャマの店ーースノープリンセスと言うブランドだったーーに連れてって貰うことには成功した。その代わり絶対誰にも言うなと約束させられたので、連れてってくれたのはもしかして口止めの為だったのかもしれない。
　でも、行きはしたけど入れなかった、スノプリ本店。
　あまりにもふわんふわんした雰囲気で、恥ずかし過ぎて耐えられなかったのだ。