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MILK&honey
第20章 最初っから、君だけだ

「ヒカリさんが、かー…………松森光さんの、彼女さんなんですかっ?!」

「ごめん、るりちゃん!!ヒカリは、俺なんだ!!」

「……え?」

「……へ?」


 るりちゃんの疑問と俺の謝罪は、口から出た途端、重なり合った。
 そのすぐ後に、ほとんど同時に。
 相手の言った事への疑問が、二人の口から零れ落ちた。

   *

「妃愛乃。お前、巧の妹をライブに誘え」

 俺んちに姫ちゃんが押し掛けて、朔と二人でべたべたしてた日。
 るりちゃんの誤解を解く為の朔の提案は、姫ちゃんへの命令から始まった。

「えぇっ?!無理だよ!るり、絶対嫌って言い張るよ!」
「普通のライブだったらな。今度、CDショップでやる奴が有んだよ」

 朔の言う通りだった。
 今度新譜が発売になるから、その販促のライブが有る。

「それなら、買い物にでも誘い出したら、バレずに連れて来れんだろ?お前の受験も、丁度終わってる頃だ」
「……うん……それなら、なんとかなる……かな?」

 姫ちゃんが曖昧に頷くと、朔は俺の方を見た。

「光。お前そん時、衣装のままで、巧の妹に会え。」
「……へ?」

 ……………………
 ……今、なんと?
 巧の妹に会え、の前に、何か不思議な言葉が聞こえ……

「……ぇえええええええ?!衣装のままぁあああああ?!」
「安心しろ。勿論会うのはライブの後だ」
「そういう問題じゃねぇえええ!!」

 衣装って、ヒカリのままだろ?そうだよな?
 普通の女装でも無い様な、いかにも芸能人みたーいってヒラヒラしまくるあれだよな?

「衣装のままっ?るりちゃんにっ?会うだぁ?!無理無理無理っ!!無理ー!!」
「……じゃあ、お前……どうやって自分の仕事を、巧の妹に説明すんだ?」
「う゛」

 パニック気味になってた俺は、朔の言葉で固まった。

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