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MILK&honey
第22章 いつ、どこで、どんな風に出会っても、

「……あー……鳴ってんね?」

「……しらないっ。」

 今度は、俺のスマホじゃねーわ。
 るりちゃんを見ると、ぎゅっと体を固くして、すり寄って抱き付いて来た。

「るりちゃん?……お家かも」

「さっきおみせで、れんらくしたもん……きょうはかえりません、って」

 今日は、帰らないって。
 あの時点でそう思っくれてた事に、胸が跳ねる。

「……じゃ、巧かも……」

 動悸を押し留めて、真面目くさった声で言う。

「やだっ……おにいちゃんなんて、しらないっ……ここにいるもん、はなれないもんっ……」

 ……だよねー。
 俺も、同じ。

「……んじゃ二人とも、なんにも聞かなかった事にしちゃおーか……」

「うんっ!……ぁ、やんっ……」

「……はー……とろっとろ……蜂蜜みてえ……」

 るりちゃんからまたとろりと溢れて来た潤みを掬い取り、反応の素直なイイとこに、くるくると指で塗り込む。

「あ……そこさわったらぁ……またっ、へんになるっ……」

「変になって?……一緒に、変になろ?」

「ん……うんっ……ん……っ」

 キスしながら背中に回した手で素肌を撫で上げて、るりちゃんの着ている服を脱がせ始め……たところで。


ピポピポピポピポピポピポ ピンッポーーーーーンンンン!!


 けたたましく、玄関ドアのチャイムが鳴った。
 
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