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MILK&honey
第31章 お預け(6/7ピックアップ御礼)

   *


「お疲れ。ありがとな」

「ううん。私も、すごく楽しかったよ?……ありがと」

 朝ご飯の後、玄関で、二人で、お客様を見送って。
 顔を見合わせてにっこりして、キッチンの片付けに戻ろうとしたら、抱き寄せられて鼻先にキスされた。

「ん……なぁに?」

「……昨日お預けされた分」

 ちゅっ、と唇が啄まれる。
 ……昨日の、お預け?

 昨日は、お客様が泊まった。
 お客様が光の部屋に寝て、光はリビングのソファに寝たんだけど……夜中に私の部屋に来て、していい?って聞かれて、お客様が居るから嫌って、断ったんだった。

「ゃん……今日、学校、あるっ……」

 緩く抱かれていた体が壁に軽く押し付けられて、耳に囁きが吹き込まれる。

「一限はねーでしょ」

「無いけどっ……あ!」

 エプロンの中に手を入れられて、カットソー越しに胸に触れられる。

「んなコリコリにしたまま、イっちゃうの?」

「っぁん……あ、だめぇえんっ……」

 鼻にかかった、自分の声だと思えないくらい甘い声が出る。
 昨日のお預けが効いているのと、体調のせいだ。
 以前から、生理と生理の間くらいに、何もしなくても濡れる時期があって……そういう時期はすごくしたくなる時期だって、光とこうなってから知った。

 キスされて舌を擦られるのが、気持ち良い。光の舌は猫みたいに少しだけざらっとしていて、感じる場所を擽られると、お腹の奥がきゅんきゅんする。

「は……やべ……」

「やぁんっ……」

 はいてる意味が無いくらいになっちゃっている、ショーツのクロッチを、撫でられる。

「これ、着替えなきゃ学校行けねーじゃん……ぐしょぐしょのままリーマンだらけの電車乗んの?」

「ばかぁあっ……やん、そこだめっ……だめ、だめぇ、気持ちよくなっちゃうっ……」

「なりゃ良いでしょ」

 クロッチとレースの境目辺りを、指が震わせる。耳朶を甘噛みされる。カットソーの中に入った手が、崩れる腰を抱き留める。

「ぁ、あ、ひかるっ、ここじゃやだっ、」

「外にゃ……アイツにゃ、聞こえねーよ?」

「っぁ!!」

 言われて、腰が砕けそうになる。
 お客様がまだそこに居て聞かれてたらって考えたら、感じちゃったなんて……
 ……光に、絶対、知られたくない……!

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