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MILK&honey
第7章 遠慮しないで、ウチにおいで

「ここ、さっきのリビングねー。こっち、キッチン」
「うん」

 玄関での兄妹喧嘩と、話し合いの後。
 俺とるりちゃんは巧抜きで、物件内覧をしていた。

「で、ここがトイレねー」
「ん」

 案内している物件は勿論、俺んちだ。

「んで、こっち俺の部屋……つっても、こんな」

 布団と、その周りに乱雑に私物。
 るりちゃんに貸す着替えを探したまま服が散乱してる、開けっ放しのクローゼット。
 見せるのに躊躇したけど、見せないのも怪しい。苦渋の決断って奴だな。

「……うん。」

 るりちゃんは顔を伏せつつ、ちらっと室内に目を走らせた。
 ……可愛い。思わず部屋に連れ込まない様に、扉を粛々ときっちりと閉めておこう。

「で、ここが現在空き部屋だから……さっきも言ったけど、良かったら好きに使って。……鍵も掛かるし」

 安全性をアピールするために、内側からわざとカチカチ回して見せる。

「……うん。ありがとう」
「で、こっちが洗面所……洗濯もここ。あ、制服乾いてるな」
「ん」

 案内する場所は、次が最後だ。
 最後で、最大の難関……
 と、思ってたりしませんよ?
 全然どこの家にもある、普通の設備ですよ?
 ……という風を、装う。
 装えてるかは、分からない。

「で、ここが、お風呂」

 返事が無い。
 様子を見たいけど、はっきり見れない……疚しい気持ちがバレそうで。
 見てない振りで、横目で見たら。

 るりちゃんは、真っ赤になって、もじもじしてた。

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