この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
MILK&honey
第11章 「彼っ、が居るので、困りますっ!」

   *

 授業が終わった。
 今日はひさしぶりにかーさんちに行くことになっている。昨日のうちに寄らせて貰って、買い物して、お掃除もして、楽しみにしてたんだけど。

「君も帰り道こっちなの?今まで、会った事無いよね?」
「……ごめんなさい、さよならっ」

 隣に無理矢理座った人に、駅に行く途中で見つかった。
 遠回しに「付いて来ないで」って、言ったつもりだったんだけど。

「ごめん。もしかして、付けてるみたいになってる?でも僕んちもこっちだし」

 この人、かーさんち方面に住んでるんだ……
 かーさん、しばらく居なかったから。塾のあと家に帰る日が多くって、今まで会わなかったんだ。

 なんだか怖くなって、駅のトイレに入って、かーさんに電話した。
 ……出ない。
 お仕事だもん。出てくれるって思うのは、甘えだよね……。
 トイレから出たらさっきの人が居なくなってて、ほっとした……のに。

「あ、偶然」
「きゃっ!!」

 乗車の列に並んだら、後ろから声を掛けられて、びくっとする。

「あのっ」
「ほら、電車来たよ?乗ろう」
「あ」

 やって来た電車に、人の波に紛れて一緒に乗せられた。
/325ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ