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借金のカタに妻を差し出しました
第4章 借金のカタになります2
矢那の上で、背中を上下させながら瑞樹は呟いた。

「ねぇ、お願い。」

矢那は顔を少し上げ、無言で瑞樹を見つめた。

「ねぇ、お願い。」瑞樹は再び同じことを呟いた。

矢那は素っ気なく「何ですか?」と、応じた。

「わかってるくせに。」

「・・・もっと、して欲しいんですか?」

矢那の答えに、瑞樹はうなずいた。

「ちゃんと言わないとわかりませんよ。もっと、欲しいなら、もっとって言ってください。」

「・・・もっと。」

瑞樹の口が小さく呟いた。

「もう一回言ってください。」

瑞樹は身体を少し起こし、矢那を見つめて。

「もっと、して下さい。」

瑞樹の願いと同時に矢那は腰をを突き上げた。

瑞樹が絶頂を迎えるのに時間は係らなかった。

「あっ、あっ、イクッ。」

瑞樹は絶頂の合図を口にするが、果てる事は無く、矢那の耳元で、

「もっと。」と呟いた。

矢那は、瑞樹を抱きしめ、上体を起こし向かい合いながら腰を突き上げた。

再び絶頂を迎えた瑞樹は、「もっと」と、更に矢那を求めた。

矢那は、瑞樹を仰向けにし、両脚を抱えて責め続けた。

瑞樹は絶頂を迎える度に、「もっと。」と、矢那を求め続けた。

何度目の絶頂を迎えた頃、瑞樹は自分がどちらを向いているかも判らなかった。

最初は、小さな波が続いた後に大きな波が瑞樹を襲っていたが、今は大きな波が何度も続いて、常に絶頂の中を漂っていた。

瑞樹は、ベットに顔を埋め、腰だけ突き出し矢那を迎えていた。

大きな波の間隔は小さくなり、更に大きな波になって瑞樹を絶頂へと導いた。

瑞樹はベッドにむかって呻き声をあげ、矢那を奥深くまで、迎え入れようと、腰を一段と突き出し、全身を震わせ果てていた。

矢那は身体を離し、瑞樹の身体をベッドのうえに静かに寝かせた。
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