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第1章 はじまり

幼い頃



母「聖羅ーこっちおいでー」


聖羅と呼ばれる女の子は母に笑顔で抱きついた。


「御影さんの娘さんは、とっても可愛いわねぇ」

母「はい。自慢の子供です。」

母は愛おしそうに我が子を撫で


母「挨拶は？」

『こんにちは』

と、照れながら言う。


小学生になると

「聖羅ちゃんはいい子ですよ。とっても思いやりがあって、学力も運動も素晴らしい生徒の模範です。」

模範という言葉をよく言われ、


「聖羅ちゃんはすごいね！」

『そんな事…ないよ』


そんな幸せな日々は小学生を終え、消えていった。