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第7章 人妻緊縛倶楽部　10－

　アイメイクを思いっきり濃くすることにした。

アイラインを可能な限り太く描き付け睫毛を上下に付ける。

下のつけ睫毛は目の輪郭より二ミリ以上離し、目じりも大きくする。

黒のシャドーで目じりを塗りつぶしてさらに目を大きく見せる。

アイシャドーは薄い色から幾重にも塗り重ね、瞼の真ん中に縦

に光沢のある色合いを残しその左右を濃く潰していく。

　ハイライトでノーズの陰影を強くして顔の印象をより彫が

深く見える様にした。

用意されていたブルーグリーンのカラーコンタクトを入れると、

あたしの顔の印象はガラッと変わって何とか気付かれずに済み

そうに思える。

　桃花がやって来た。

桃花も化粧を濃くしていたがあたし程ではない。

ちょっと首をかしげて「舞さんとは分からないわよ」

と屈託なく笑った。

「今日はセックスまで行く事はないと思うから安心していいわよ」