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依存
第5章 お腹が寂しい



「お腹…、空いたよ。」


誰かに助けを求めるように呟いた。


「コンビニに行くか?」


暗闇の中から声がする。


「源心…。」

「やっと会えたな。」


源心が私の手を握る。

その手が暖かくて懐かしい。


「源心…、うぃ…、源心…、ヒック…。」


泣きながら源心にしがみつく。

大人になりたかった。

源心に会う時は真珠のネックレスが似合う大人の女性として会いたかった。

なのに私はお腹が空いた子供のままで再び源心にしがみつく。


「コンビニでご飯を買って帰ろう。」


源心が私を連れて歩き出す。

コンビニでお弁当やおにぎりを源心が買ってくれる。


「俺もまだ飯食ってないんだ。」


そう言って源心が私のアパートに来た。

久しぶりに2人で食べるご飯が美味しいと感じる。


「お前、俺が毎月振り込んでる口座の事を忘れてるだろ?」


不機嫌な顔をする源心が私を睨む。

警察に渡して返して貰ってから一度も見てない口座。

バイトを辞めた今も源心は私に振込みを続けてたと言い私を睨む。


「だって…。」

「俺がそんなに薄情な男だと思ってる証拠だな。」


ご飯を食べ終わった源心が私の部屋で仰向けになる。

また随分とお腹が出て来たなと私はそのお腹を撫でてみる。


「源心…、運動不足。」

「俺は中年です。」


もう36だと源心が嘆く。

久しぶりに笑う。

取り戻した源心と2人だけの世界。


「泊まってくからな。」


源心が私を引き寄せてキスをする。


「大丈夫なの?」

「強制わいせつはしない。」


まだ私を抱く事は出来ないと源心が釘を刺す。

それでも良いと初めて思う。

源心を失わないのなら、源心の女になれなくても構わない。

純愛とか綺麗事を言うつもりはない。

私が源心を愛してる。

源心が私を愛してる。

その事実だけがあればいいと初めて理解が出来る大人の女になってた。


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