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幸せの頂点
第11章 物欲



朝から真っ直ぐに部長の部屋に向かう。

初めて百貨店に出勤した時のように気分が高揚し足取りが早くなる。

彼と過ごせる時間…。

今夜は彼の家に泊まって明日は百貨店に出勤する。

部長と同棲を始めた気分に浮かれちゃう。

夕食は何にしよう?

私が作る?

貴方…。

お風呂?

お食事?

それとも私?

キャーッ!

馬鹿な妄想に1人でヘラヘラと笑い、顔を赤くする変態女がタワーマンションのエレベーターに乗る。

高層階専用エレベーターは人の利用が少なく私だけが乗るエレベーターでニヤニヤが止まらない。

早く会いたいの…。

この一週間、百貨店で彼の姿を見たのは1度だけ…。

それもブルトーザーのようにバックヤードを抜ける後ろ姿を一瞬垣間見ただけで終わってる。

たまにはランチにでも一緒に行って欲しいって言ってみようかな?

頭の中は部長だけに支配される。

仕事の事も克の事も吹き飛んでしまう恋。

玄関を開けて部屋に入る。


「神威…。」


あの人の名を呼んで廊下を抜ける。

ドキドキする。

初めての恋のように淡いドキドキでなく、確かにあの人を愛してると確信するドキドキ感。

廊下の先の扉を開く。

広いリビング。

大きな嵌め込みガラスの向こうに見える大都会。

右手にはキッチンがあり左手の奥には彼の寝室の扉がある。

リビングのソファーに荷物を置き、寝室の扉を開く。

まだ朝の9時…。

寝てるかもと期待する。

その期待は虚しく、彼の姿はどこにもない。

もしかして部長は仕事なの?

彼は私が休みなら、ここに来いと言っただけで休みならデートをしようなどの明確なプランを言った訳じゃない。


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