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幸せの頂点
第13章 安泰



なのに部長は不機嫌なまま…。

ゆっくりと私の乳房を持ち上げるようにして握り潰して来る。


「部長…っ!?」

「もっと叫べよ。」


そう言われて慌てて口を閉じる。

誰かに見られたら…。

固く目を閉じる。


「そんなに俺の紫乃だってバレるのが嫌か?」


ギュッと乳首が強く抓られた。


「違っ…。」

「嫌なんだろ?」


不機嫌な声がずっと耳元で聞こえる。

違う…。

そうじゃないの…。

部長にわかって欲しくて首を振る。


「紫乃…。」


私の表情から何かを読み取ろうと部長の目が真っ直ぐに私を捕らえてる。

嫌なんじゃない。

ただ私はまだ克と暮らしてる。

そんな私が部長と堂々と恋愛する姿を周囲に見せるとか無理に決まってる。

私が悪いのだから…。

部長の瞳に反して私は部長から目を背けて俯く。


「まあ、いいや…。」


そう言って部長が私の乳房にキスをする。


「かはっ…。」


熱い吐息を我慢する為に歯を食い縛る事になる。

片方の乳首を指先で転がされ、もう片方の乳首は舌先に転がされる。

乳首から全身に走る快感の電気に身悶えする。

パンティーがしっとりと湿り出す。

ただ、ひたすら歯を食い縛る。

だって、これはお仕置きだから…。

胸を張って部長を愛してると言えない駄目な恋人へのお仕置き…。

貴方の紫乃で居たいから…。

観念して部長に身を委ねる。

逆らうだけ無駄な事…。

部長はいとも簡単に私を屈服させられる。

私が部長を愛してるから…。

何をされても仕方がないと諦める。

私の抵抗が無くなれば部長が押さえ付けていた手首の拘束が緩み出す。

仕事を忘れてしまう愛撫。

気付けば自分から部長にしがみつきお仕置きだというのに自分からもっとと強請る体制になっていた。


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