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幸せの頂点
第7章 軽蔑



これが私の描いてた幸せ?

天気の話や最近流行りのドラマの話を穏やかな顔で話す克を眺めて朝食を口に押し込める。

静かで穏やかな休日。

私の愛してる人との幸せな時間?

これが…?

平凡で何もない時間。

幸せの頂点…。

私が仕事を辞めれば克とのすれ違いは無くなり、もっと克と過ごす時間が増える。

また2人でテニスをするとか…?

仕事で疲れてる克にそんな事をする余裕があるとは思えない。


「今日は何をしようか?」


穏やかな笑顔で聞いて来る克に何と答えるべきかと迷ってしまう。

ベッドで2人だけの時間を過ごさない?

下品な事を嫌う克に言えない言葉を飲み込む。

克を見れずに俯くだけになる。


「紫乃…?携帯が鳴ってる。」


克の言葉に慌てる。

仕事用に持ち歩くバッグの中で私の携帯が鳴ってる。

バッグから携帯を取り出して、その着信に顔が強張るのがわかる。

部長からの着信…。

出る事を躊躇う。

だけど出なければ克が変に思うかもしれない。


「はい…。」


露骨に嫌そうな声で携帯に対応した。


『どこだ?』


私の耳をくすぐる声がする。

休みなんだから自宅に決まってるでしょ?

克との時間を邪魔するような電話に苛立つ。


「今日は休みです。」


克との時間を邪魔するなと尖った声で答える。


『まあ…いい。売り場を見に行け。』


いつものとぼけた口調。

しっかりと命令形。


「はぁ?」

『売り場を見て来い。それだけだ。』


電話は一方的に切られた。

呆然とする私を克がじっと見てる。

売り場を見ろ?

酷い売り場なのはわかってる。

バイヤーとして恥ずかしいと思えって意味なの?

意味のわからない電話に翻弄されて自分が見えなくなる休日の始まりだった。


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