パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 恵理ではなく・・・・

桜side



テラスで海を眺めながらボ～―っとしていると・・・・。


手に持っていた携帯が鳴った。


・・・・・・。


画面を見ると、


菜々美からのライン。


菜々美・・・・。



『桜が彼を好きならいいかもね、でも自分の正体はばれないようにした方が良いよ』


・・・・・・・。


『桜があの事件の被害者遺族だと知ったら』


・・・・・・。


『皆怖がるから』





そう・・・。


だよね・・・・。




俊也さんに・・・、恵理と呼ばれると・・・・。


何かちゃんと話した方が良いんじゃないかって思ったの。


もしそれで嫌がられたらそれはそれで仕方ない。



そう思ったけど・・・。


言われた方は・・・きっと・・・・嫌な気分になるよね。



菜々美に返信をしようとすると、


ブブッ・・・とまたライン・・・・。


・・・・・・・。


『私はいつでも桜の味方だから』



・・・・・・・。