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碧の島
第18章 真実の告白
俊也side
知ってる・・ッて思ったけど、これはコイツがきっと自分で決めて自分で話そうと決めた事・・・・。
ちゃんと桜の口から・・・聞こうと思った。
「ニュースで・・・多分知ってると思うけど・・・私の家族は、年末に・・・誰かに殺されました・・・・」
・・・・・・・。
そう言った瞬間・・・桜の目からポロッと涙が流れた・・・。
・・・・・・。
「私はその日、・・・友人と食事をして帰る途中・・・姉から電話を貰って警察に電話をしてと・・そう言われた・・・・」
俺は桜の涙を親指で拭き・・・
桜は話しを続けた・・・。
「私が帰った時にはもう・・家族はみんな殺されていて・・・自分の家ではないんじゃないかって思うくらい・・別の場所に見えたんです・・・・」
桜の肩が震え・・・呼吸が荒くなってきた・・・。
俺は桜の肩を撫で・・・また自分の方に寄せた・・・。
桜は俺の胸にしがみ付き・・・。
「犯人が残したメモに・・皆殺しにすると・・・そう書かれていて・・・私は姿を隠すしかなかったんです・・・・」
・・・・・・。
「それで島に???」
髪を撫でて・・言うと・・・桜は何度も頷き・・・・。
「でも・・・私はあの事件がきっかけで・・誰とも連絡を取れなくなり・・親戚も私を避けました・・・友人も・・・菜々美だけしか私と居てくれなかった・・・・」