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碧の島
第6章 優しい人



10時過ぎに家を出て下の店舗の方に行く・・・。


鍵を開け中に入ると・・・この前キクお爺ちゃんと一緒に来た時のまま・・・・。


カウンターに鍵を置き・・・。


奥の大きなテラスに繋がる大きな窓を開けた・・・・。




わぁ・・・・////////////



窓を開けテラスに出ると本当に大きな海が目の前・・・。


キクお爺ちゃんの家とはちゃんと壁で仕切られていてお爺ちゃんの家は見えない(笑)


でも・・・反対側にはテラスに直接入れる階段・・・・。



「はぁぁ・・・・気持ちいい・・・・」


大きく呼吸をし両手を広げた・・・・。


こんなに綺麗な海の前でお店が出来るなんて・・・・私夢みたい・・・・。


でもあんな事がなかったら・・・ここには来ていなかった。


あのまま都会で暮らしていたら・・・私はこの景色さえも見る事も無かったのかな。


・・・・・・・・。



イヤ、・・・あんな事がなかったら・・・私は何も変わらず実家で暮らし毎日会社に行き・・・お洒落をして・・・きっといつか誰かにまた恋をして・・・。



って・・・。


そんなのもう・・・。


叶わないけど・・・。





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