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アリョーナの旅路
第1章 アリョーナの旅路
9月29日、アタシはタメルランに会いたい気持ちが高まりましたので、カレのケータイに電話をかけてみました。

しかし、何度かけてみてもタメルランは電話には出ませんでしたので、アタシはますます不安になっていました。

ねえ、タメルラン…

今、どこにいるのよ…

お願い…

電話に出てよぉ…

アタシが、最後にタメルランと会ったのは9月20日の夕方でありましたので、それから10日間はカレとは会っていなかったのでありましたので、アタシはますますさみしさをつのらせていました。

その一方で、フィリップさんの家の問題が放置されたままになっていましたので、アタシは思いきってニースに言ってみようかと思っていました。

アタシは、9月30日にニース郊外で暮らしているフィリップさんのお兄さん夫婦たちに会いに行くために、朝イチの列車に乗りまして一目散にニースへ向かいました。

アタシは、フィリップさんのお兄さん夫婦たちのもとに行きまして家が今どういう状況になっているのかをお兄さん夫婦たちに伝えまして、妹さんを助けてほしいとお願いをしに行きました。

しかし、お兄さん夫婦たちは『今はそれどころじゃない!!』と言いまして拒否するとアタシに言いました。

その日の夕方、アタシは夕暮れの浜辺に行きまして、ひとりぼっちで海をながめていました。

アタシは、夕日に染まっている地中海をながめながらぼんやりとした気持ちで海をながめている時にこんなことを思っていました。

アタシは、ひょっとしたら良縁に恵まれていなかったのかもしれない…

いくつ恋をしたとしても…

すぐに愛が壊れてばかりが続いていから…

アタシのことを、愛してくれる人はいないのかもしれない…

アタシは、夕暮れの海をながめながらひとりぼっちでしくしく泣いていました。
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