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とし子の悲劇
第2章 とし子の悲劇・第2部
「久永さん、私たちは久永さんを信じて娘のお見合いをお願いしているのに、まとまりもしないお見合いをどうしてまとめようとするのかな?わしらにはよくわからないのだよ!!こんなことになるのなら、娘のお見合いを頼むのじゃなかった!!」
「すみませんでした…どうかこの通りです…お許しください…お願いでございます。」

久永さんは、義父母の前で土下座をしてあやまっていますが、誠意が伝わらずに苦しんでいました。

義父母は『もういいから、帰ってくれや!!』と久永さんに言いましたので、久永さんはお見合いのお世話ができなかったおわびに、別の方法で義姉のお見合いを義父母に提案しました。

「ひなこさんが結婚したい方法なのだけど…二つあるのだよ…ひとつは、うちの工場に勤務しているCくんのことなのだけど…Cくんは、27歳で独身で…」

久永さんは、工場内で勤務しているCくんに付き合っているカノジョがいるけれど、カノジョを同じ工場で働いている働き者のDさんのために別れてくれと頼むからと言いましたので、義父母は『そんなことなど頼みたくない!!付き合っているふたりを別れさせるだなんでどういうことだ!?』とブチ切れてしまったので、久永さんは困ってしまいました。

それならばと、久永さんは町の青年会がお見合いバスツアーを企画しているから申し込みましょうかと言いました。

「悪かったよぉ…別れさせることはしませんから許してください…それだったら、バスツアーに参加する方法があります…来週の23日に神石高原町の森林公園に日帰りで行くお見合いバスツアーがあるのです…神辺の青年会が主催なのですが、参加者がなかなか集まらないのです…ひなこさんが別の方法で結婚相手を見つけたいと言うのならば、申し込みをしてあげましょうか?」

義父母は、久永さんから提示されたお見合いバスツアーの話があるのだったら早く申し込んでくださいと言いました。

義姉は、8月23日に開催される青年会の主催のバスツアーを久永さんが参加の申し込みをして下さるから言ってみたらと久永さんから言われたので、戸惑っていました。

義姉は、町の青年会の主催のバスツアーに参加をすることになりましたが、お見合いのバスツアーではないことを知らずに参加したので、後に深刻な事件を引き起こしてしまいました。
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