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とし子の悲劇
第3章 とし子の悲劇・第3部
アタシとひろむさんのお見合いから2日後に、アタシはひろむさんと再入籍をしまして、高松市円座町にありますひろむさんの家でひろむさんの両親(以降義父母)とシングルきょうだいのひろかずさん(以降義弟)と女子大生のしほさん(以降義妹)と同居を始めました。

ひろむさんの家は、ことでん円座駅から歩いて5~6分のところにあります一戸建てで2階建ての大きめの2・5世帯住宅でありました。

同じ屋根の下で、義父母と義弟と義妹と一緒に同居をしていましたが、家ではシングルきょうだいの深刻な問題を抱えていました。

39歳の義弟は、志度にありますタダノ鉄鋼の工場に勤務をしていますが、今も未婚のままになっていました。

義弟は、義父母が遅くに生まれてきましたひとり娘の義妹のワガママが原因でだいぶガマンを強いられていました。

義妹は、幼いときから義父母にたくさん甘やかされて育ってきました。

ほしい物があれば何でも買い与えていましたし、高校の学費も大学の学費も全部出しましたので、何から何まで両親が与え続けていましたので、ここへ来て家庭内は危険な状況になって行こうとしていました。

義妹は、せっかく入学できました女子大を今も休学の状態が続いていましたが、義父母は何も言いませんでした。

時は、6月の第2火曜日のことでありました。

ダイニングのテーブルに、家族6人が集まって朝ごはんを食べていました。

「ごちそうさまでした。」

まず、ひろかずさんがごはんを食べ終えまして、志度の工場へ行くのでありました。

続いて、義弟が『今夜は夜勤だから。』と言いまして、出勤をしました。

アタシも、ごはんを食べ終えた後高松市内のバイト先へ行きましたので、テーブルには義妹義父母が残っていました。

義妹と義父母は、こんな会話をしていました。
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