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完熟の森
第9章 酔っ払い
襲うほど飢えてないし。


そう自分に言い聞かせ、雫にブランケットを掛けてベッドルームから出た。


しかし、どうしたものか…


僕が帰ってしまうと鍵が閉めれない。


下着姿で寝ている雫を鍵の開いた一軒家に置いていくのは気が引ける。


僕はとりあえず、少し待つ事にした。


まだ夕方だから、少し寝れば起きると思ったのだ。


僕は本棚から一冊本を選び、ソファーで寛ぎながら読書した。


読書しているうちに僕も寝てしまった。



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