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完熟の森
第1章 プロローグ
僕とお姉さんはゆっくり歩き出した。


歩く度に空は暗くなってくる。


でもお姉さんが僕の手を握ってくれているから怖くなかった。


それより、キレイで優しそうな知らないお姉さんにちょっとドキドキした。


「ボクはいくつ?」


「6才」


「どうしてあんな所にいたの?」


「だって…」


僕はなんだか学校の先生みたいな言い方で言いづらくなった。


「お姉さんに話してごらん」


僕の顔にお姉さんが少し近づいて、優しく微笑んだ。

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