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るりいろ(MILK &honey後日談)
第3章 分かりたい

 るりの免許を見せられて、何日か経った。


『ごめんなさい。
 来たから、寝込みます』

 タイミングが良いんだか悪ぃんだか、あの言い争いにもならなかった日の翌朝に、るりからメッセが来た。
 毎回じゃ無いみてーだが、るりは生理期間中、いろんな事が億劫になる事が有る。口数が少なくなったり、ご飯を作るのも黙々としていたり、冬眠みてーに部屋に籠もる事が多いのだ。
 身内に女が居ねーからよく分かんなくて、最初はおろおろしたけど、今はそういうもんかと思って、出来ることねーかとかは聞くけど、基本、邪魔しねー様にしている……

 ……って、普段ならそれで四、五日待てば、通常運転のるりになってくんだけど。
 今回はあの言い争いが有ったせいで、いつも通りに戻れんのか不安だ。
 っていうか、寝込みますってのも、俺と顔を合わせたくねー為の、口実なのかも……
 これをきっかけに、口利いてくれなくなんじゃねーか……それどころか、出てっちゃったら、どーしよう……。

「光」

「んー……?」

 家に居辛くて、無駄に仕事に打ち込んで。
 休憩時間に悶々としてたら、パソコン見てた朔が二人だけの時を見計らった様に、話し掛けて来た。

「るりちゃんも免許取れたんだよな?」

「……うん。」

 いつの間にか随分滑らかに「るりちゃん」なんて呼べる様になってんね?毎日毎日相当の回数「るりが!」「るりを」「るりはぁ」「るりの」「るりー!!」って言われ続けて、慣れたんだろーね……。

「バイクの免許も取ったんだよな、るりちゃんは」

 不機嫌大王とウサギちゃんののどかな様子を思い浮かべてうっすら微笑ましく思っていたら、聞き捨てならねー事を言われた。

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