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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第10章 危ない口づけ(ファーストキス)
  危ない口づけ(ファーストキス)





 二日後、セリョンはまたも蓮池のほとりにいた。ただし、今夜は四阿ではなく、四阿からほぼ真っすぐ池を隔てた対岸である。池から宮殿へと続く小道の両脇に紫陽花の茂みが植わっている。片側は蒼、もう一方はピンクの紫陽花だが、今のこの季節はまだ淡く染まり始めたばかりである。
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