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復讐の味は甘い果実に似て
第8章 復讐の行方 ~明日香の告白~
 わたしは練習のあとで本間のバカを部室に呼びつけると、こう言ったのだった。
「悪いけど、君、今日でうちのサークル、辞めてもらうから。」
「はあ?」
 唖然とする本間にむけて、わたしはさらに言葉を続ける。

「女の子がらみで、いろいろやらかしてくれるせいで、こっちも迷惑してるんだよね。前の合宿では他大の女の子に手を出そうとしたりとか、今回の恵梨のこととか。」
「前の合宿の件は、もう過ぎたことじゃないっすか! 水瀬さんのことだって、恋愛は別に俺の自由っしょ。」

「馬鹿みたいに酔っ払った挙句、合宿先の場所決めにかこつけて、恵梨の部屋に上がり込んで、恵梨を押し倒すってのは恋愛じゃなくて、ただの強姦だよね。恵梨には、そう聞いてるけど。」
 本当は、そうじゃないことはとうに知っているが、本間のバカになんかに、そんなことを教えてやる義理はない。

「……いや、実はそうじゃなくて……」
 本間が見苦しく自己弁護を始めた。
 男なら、恵梨をかばうくらいの気概がないのか、と言いたかったが、やはり、クズはどこまでいってもクズだった。ならば、あえてわたしが容赦する必要もない。

「どう弁解されても、君が酔った勢いで強姦まがいのことをやったので辞めさせますってのは、もうサークル連の方に届けを出しちゃったし。何か弁解したいなら、わたしじゃなく、サークル連の上の人たちに言って。ま、君の過去の悪行も合わせて報告してあるから、君が何か言ったところで、聞いてくれるとは思えないけど。」
「……そんな!」

「それと、サークル連の方には別に箝口令とかってお願いしてないから、多分、大学中に君の悪行の噂が広まるよ。あ、それと、学生課とかから呼び出しが来ても、うちのサークルは今後一切、君には関わらないから。何かあったら、自分で処理してね。」
 もちろん、出したのは本間の名前だけで、恵梨の名前は出していない。
 サークルの女の子の誰か、としかわからないはずだ。

 完全に顔色が変わった本間のバカに、わたしは最後に、にこやかな顔で告げた。
「……そういうことだから、私物をまとめて、とっとと出て行ってくれる?」

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