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第8章 復讐の行方　～明日香の告白～

「……ねえ、明日香、この復讐って、何か意味があったのかな？」
　少しだけ、思いつめたような顔で、ひかるが言った。

「それは、わたしたちが考えることじゃなくて、先輩がどう考えるかなんじゃないの？」
「そこなんだよ。結局、先輩って、恵梨のこと、まるで吹っ切れてないよね。明日香の時はどうだったの？」
「……うーん、一緒にお風呂に入った時に、まだ好き、みたいなことは言ってたかな。」
「……やっぱり、そっか……。」
　ひかるにも、わたしと同じように思い当たる節があるらしい。

「あたしさ、先輩に抱かれながら、先輩の心から恵梨を追い出してやる、って思ったんだ。めちゃくちゃエッチになって、あたしのことしか考えられなくしてやる、って。」
　そういうと、ひかるは飲みかけのサワーを一気にあおった。

「あたし、初めてだったけど、先輩が悦んでくれること、いっぱい、したんだよ。けどさ、あたしがどれだけエッチになっても恵梨を先輩の心から追い出せないんだよ。そう思うと、寂しくてさ……。」