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復讐の味は甘い果実に似て
第4章 背徳のなかで ~明日香の告白~
 わざと下品な言葉を使い、わたしはさらに先輩の情欲を煽り立てる。
 わたしのささやきに、先輩のペニスが脈打つように震えた。

 そのまま、わたしは先輩の首に腕をまわして、再び口のなかに舌を差し入れた。
 お互いの肌の熱さを感じながら交わす、深くて、長くて、淫らなキス。
 十分にお互いの粘膜を味わい尽くしたところで、私は先輩から口を離して、耳元で囁く。

「……わたしも、恵梨に怒ってるんですよ。だから、恵梨に見せつけるんです。わたしが、思いっきり乱れるところを。恵梨の目の前で、わたしを、壊れるくらいに激しく犯してください……壊れるくらい、激しく、ですよ。俊介さん。」
 わたしは初めて先輩を名前で呼び、先輩が少しだけ苦笑いを浮かべて頷いた。
 
 恐らく、わたしがしたいと思っていることを、先輩は理解してくれたのだろう。
 そして、それは恵梨へ復讐する同志に向けた、わたしなりの共闘宣言だった。

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