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⊥の世界
第12章 そして誰も居なくなる?


もしかしたら、また誰か引っ越してしまうかも、、
そんな不安で、短いランチタイムの入室は控えた。

また早く用事を済ませて20時ジャストに入室する。
住人が3人に、Tさんの部屋が空室になっていた。
運営からのメッセージが昨夜、私の退室後しばらくして、Tさんが転居したことを告げていた。
私が退室中だったから、メッセージを残すこともできなかったのかもしれない。

もしかしたら、すぐに退室してしまう私に飽きてしまったのかもしれない。

昨日は、Eさんの転居に動揺した私を励ましてくれていたけれど、、
こうなってはもうTさんとは話せないから、理由も何もわからないまま。

まるで、今の夫との関係みたい。
そんなことを思いながら、気を取り直して書き込みした。

『こんばんは』

「ただいまMちゃん。」

「ただいまM子ちゃん、あれ、Tさんも引っ越してる。」

『皆さん、おかえりなさい。そうですね、Tさんも引っ越してしまいました。』

「Mちゃん気にするな。俺は絶対引っ越さないから。」

「僕もだよ。」

Sさんは、まだ、入室していない。
でも、二人きりでないので、Aさん、Rさんと話さなきゃ。
これ以上引っ越されてしまうのは辛い。
何か話さなきゃ、焦っていた。

「あのさ、R氏やM子ちゃん既婚者の相手との出逢い方って教えて欲しくて。」

「何でだよ。」

「いや、オタクな僕は、リアはずっと独身かな?それが嫌ならどうすればいいかなって。」

「ふうん、俺はね、学生時代付き合ってて、1回別れて、同窓会で再会して、たまたまお互いフリーだったから、もう一度付き合おうってなった。」

「へぇ~、凄いね。」

『結婚しようって決めたのはどちらからですか?』

「一応俺かな。年貢の納め時?つうか。
何だかんだいって、俺についてきてくれるから、こいつしかいないかなって。」

『ちゃんと大事にしてるんじゃないですか。』

「ん~そうかな。まあガキ出来たら嫁は強くなる一方だろ?
まあ、実際に家族捨ててどうこうとか考えられないからさ、ここでMちゃんに癒されたいわけよ。」

『私なんかで癒されるかはわかりませんが、そういった意味では奥様を大事にしてるんですよ。』

「M子ちゃんは?どんな出逢いだったの?」





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