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吸血鬼の眷属
第1章 2
秋も半ば気温は高いが、太陽の沈むのは早い日のことだった、柔道部の如月結は、後輩3人と人気のない帰り道を歩いていた。

最近の練習の話など、談笑していると、不意に前方から「血をくれないかの」と声が聞こえる、その主は12、3歳くらいの少女見えた

だがしかし、服装はこんな田舎にふさわしくない、ゴスロリであったし、薄暗い中でも、紅い目が主張をしていた。「誰ですか?」結は少女の要求を無視して尋ねた、「私は吸血鬼といやつで、お前たちの血を貰いたい」と簡単に答える、言葉の審議よりも、絶対的な不審者をまえに、後輩達は軽くパニックになる。

「逃げるよ」結は叫び、来た道を帰ろうとする、その時、「きゃっ、た、助けて」後ろから叫び声が聞こえる、それは聞き間違えることのない後輩の声だった。

振り返ると後輩が、うつ伏せになり少女に馬乗りにされていた、だが結は後輩が捕まったこと以上に、30mほどの距離を一瞬で詰めたことが驚きであった、吸血鬼と名乗る少女は「さぁ、どうする?置いていくのか?」などとこちらを煽ってくる。

結は少女の言葉を聞き終わる前に駆け出し、左脇腹に蹴りを入れる、柔道において、蹴りは反則、鍛えられた肉体から繰り出されるものは、相当なものだっただろう、だが結は瞬間、岩を蹴っているのでは?と錯覚させられる、それほどに、びくともしない、吸血鬼は後輩の上でなお薄ら笑いを浮かべている。
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