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風俗ごっこ
第6章 6 本番の無いソープランド葵
実の刺激と妄想の興奮と重ね合わさる様に快感が積み重ねられ、あたしは腰

をかくかくと痙攣させながら思った以上に早く達した。大介も直後に絶頂し

あたしの手の中に二度目の射精を行い、最初と変わらぬ位の精液を放精す

る。

手の中の精液をお湯で流した後、気だるい気持ちに襲われて大介と口付け

したまま暫しまどろむように抱き合っていた。

 やがてどちらからともなく起き上がると、身体に付いている大量のローシ

ョンを洗い流す。

「あと、片づけは私がしますから、大介さんは先に上がって下さい」

 そう言うと、大介は頷いてバスルームから出ていった。多分今日もあたし

が上がるより先に帰ってしまっているだろうと思った。

 マットと床のローションを流し少し湯船で体を温めてから上がると、案の

定、夫が大介は先に帰ったと告げて来た。

 あたしは素肌にタオル地のバスローブを羽織っただけの姿で夫の居る居間

に入った。自分の目の前で見る事が出来なかったせいか夫の表情は今一硬

く、あまり機嫌の良い顔ではない。

「今日は時間が長かったから、待っているの嫌じゃなかった?」

「そんなことないよ」

「想像して興奮した?」

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