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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
 心優は言葉を失った。
―長瀬君に聞かれていた?
 蒼褪めて黙り込んだ心優に、長瀬は意外に優しげな声で言った。
「何か事情がありそうだな。別に無理に訊き出したいわけじゃないから、先生が話したくないのなら良いよ」
「本当にありがとう」
 心優がもう一度心から礼を言うと、長瀬は破顔した。
「先生には借りがあるだろ、これでもうお互いに貸し借りなしのチャラだぜ」
「借りって?」
 心優は本当に何のことか判らなかった。長瀬はニッと笑った。
「自己紹介の時、青田が俺の両親のことをとやかく言ったときさ。先生が俺を庇ってくれたじゃないか、俺は今日、あのときの借りを返しただけだから」
「私は教師として当たり前のことをしただけよ」
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