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第1章 ドン底の始まり

その後、葬儀を済ませ、遺産整理をしていると、とんでもなく資産を持っていたことを知った。

相続税を差し引いても、当分は悠々自適に暮らせるくらいに。


後でわかるが、母親の実家はかなりのお金持ちだった。父親との結婚のときに、反対を押し切り家を飛び出す勢いで、結婚したために、そこから事実との関わりが無かった。

自分が上京してから、母親の親、祖母が亡くなり、遺産を貰っていたそうだ、過去のことをほとんど話さない、母親だったのでかなり裕福な家庭であることは全く知らなかった。

二人で暮らしていたころは、全然余裕がなかった為に、自分にへと遺産を相続して残していたそうだ。