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失恋しても好き過ぎる
第10章 10


「本当だよ。今すぐじゃないけど、いつか、絶対」

「…はい」


ニコッと怜さんが微笑むと、私は返事をして、怜さんからのキスを受け入れる。


「ん……」


甘く蕩けるようなキスに、意識はすぐにぼーっとし始めていた。


*********


その後HOTELをチェックアウトすると、駐車場で怜さんの車に乗り込む。


「どうしますか?この後」


助手席に座り、シートベルトを締めながら運転席の怜さんに話し掛けると、じっと顔を見つめられ、


「月の部屋、行きたい」


そう言われると、


「えっ?!良いですけど……」

「じゃ、出発な」


怜さんが車を発車させる。
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