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失恋しても好き過ぎる
第12章 12


「ただ、からかわれただけですよ!円満にさよならもしてきましたし!」


慌ててつつ怯えながら説明すると、怜さんから唇を塞がれ、同時に怜さんの持っていた缶ビールが、床に落ちた。


「も、嫌だ……俺女々しいな」


唇を離して呟くと、怜さんは私をソファに押し倒し、首筋にキスをする。


「別に女々しくなんてないですけど!」

「違う!女々しいんだよ、俺は!本当は……お前が今日鷹田と会うの、嫌だったし……」

「そうなんですか?じゃあ言ってくださいよ!」

「無理だ!お前に嫌われたくない!」


怜さんは私の体をぎゅっと抱き締めると、怜さんの頭を撫でる私に、


「好き」


そう言ってまた、首筋にキスを始めた。
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