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不倫のはて
第3章 雷鳴



 昨日初めて会ったときと
マモルさんの イメージは少し
違ってきた。
ちょっと無理かもって
思ったけど
ラブラドールレトリバーの
ような優しい目で
私を見つめる
マモルさんは
一緒にいて 安心できる人だった。



 マモルさんと私は
形や状況は違っても
心に傷を追い 寂しさを抱え
人の温もりに飢えている者どうし。
似た者同士。





 
 マモルさんが 私を女性として
大切に扱ってくれたことが
心地良かった。
マモルさんは 口数が少なくて
あまり話さなかったけど
私のことを
好きだと言ってくれた。
私には それが嬉しかった。


 
 結婚していて 
夫も子供もいる
それでいて 誰かに温もりを求める
私は卑怯だと思う。
できれば マモルさんには
太陽の下 堂々と手を繋いで
デートできる女性でなければ・・・・。


 

 『また 会いたいです。』
私は 何度も迷いながら
返信した。
 

 
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