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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第2章 お泊り会

恐らく、届いたメッセージのほとんどが束縛的な内容だろう。しかも受信数がいつもより割増だ。
 

「…お泊まりする時くらい、自由にしてもいいよね。」


握っていたスマホをポイッと小さく放り投げる。きっと明日、返信が遅い理由を問い詰められるのだろうけど。

そんな想像に気を重くしながら、ゴロリとソファに横たわる。
うーん、暇だ。


…よし、せっかくだし少しだけリビングを徘徊しよう。ちょっと罪悪感あるけど少しだけだ、許せ。

えーとなになに、テレビに収納棚、テーブル…。
どれも代わり映えがないや。

もっと面白いものはないかと辺りを見回すと
棚の上に置かれた一つの写真が視界に入った。


「小さい頃の白馬くんと、お母さん…かな?」


そこには、無邪気な笑顔を向ける小さな少年と
白馬くんの顔によく似た美しい女性が写っていた。
なんだかすごく幸せそう。

「二人共美人…。」

ほぼ無意識にポツリと呟くと。



「先輩って俺の顔タイプなの?」
「うわァァァァァァ!!」



ひょいと、お風呂上がりの白馬くんが平然とした顔で覗き込んできた。
勝手に見てしまった罪悪感から素早く写真をもとの位置に戻す。

「きき君はまた突然おおお帰りなさい!あとごめん勝手に見て!」
「ただいま。俺の母親綺麗でしょ、俺に似て。」
「俺に似て?!」

ボケているのか大真面目に答えているのか全くわからない。
タオルで濡れた髪を拭きながら、白馬くんは少し困ったような顔をしてきた。

「ねぇ先輩どうしよ。」
「なにが?」
「お目々パッチリになっちゃった。」

あーわかる、シャワー浴びると目覚めちゃうよね。
しかし壁にかけられた時計に目をやると、すでに短い針は午前0時。日を跨いでしまっている。

「うん、流石にもう寝よう?」

とりあえず、ダメ元で子供をあやすように促してみる。
すると、子供っぽい彼にしては意外なことに
「そうだね。」とあっさり頷いてくれた。

「おいで、案内する。」

白馬くんが私の手を取って立ち上がる。
…なんか、恋人同士みたいだ。



なんて。彼女さんいるだろうに何考えてるんだろ。



邪な感情を振り払うように首を振ると、白馬くんが不思議そうに首を傾げた。
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