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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第5章 サプライズ

まずこれをしなきゃ話にならない。
色々聞きたいことが山ほどあるからな。

すると、フリは「ハイデス!」と言いながら元気よくソファに。
先輩はお行儀よく床に正座した。

うんうん性格出てるね。
俺的には先輩もソファに座って欲しかったけど。


「はいじゃあまず一つ目ね。今日はなんのご用件で。」
「遊びに来たデス!」


フリが手を挙げ真っ先に答える。
まぁそれは最初に言ってたな。

一方先輩は返答に困ってるみたい。
やけにソワソワしてる。

「先輩は?遊びに来ただけ?」
「あ、遊びに来た…けど、別の用件もあります。」

だよな。
関わるな宣言が終わった瞬間に来るとか、
普通ならこの人絶対しねぇもん。

「…おけ。じゃあ次。お二人さんどこで仲良くなったの?」

これが何気に一番の謎。
だって接点なくね?平田の件で軽く面識あるくらいだろ。
しかもこの質問に関してはフリが即答しない。
軽く視線泳いでるし。


…なんだ?


「…アー、えっとデスネ。平田サンの件で前に事情聴取しましたデショ?そのときに書いてもらった電話番号でちょちょっと。」
「おい警察官。」

思わずツッコむと、フリが困り笑顔で謝ってくる。
アハハじゃねぇよ、思い切り職権乱用じゃねぇか。


「まぁそれはいいとシテ!」

いいんかい。

「黒哉クン!これからお外に遊びに行くデスヨ!」
「…ほう。」


突然の提案に適当な返事を返してしまう。
元々そのつもりで家に来たのだろう。
先輩は驚く様子もなく俺を見ていた。

…いつもは企む側が、今回は企まれる側か。
それもたまには面白いかもしれない。


「…わかったよ。遊びに行こう。」


俺は提案に乗っかることにした。


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