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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第5章 サプライズ



────「Happy Birthday 黒哉クン〜!」


色々災難はあったものの、無事料理は完成。
サプライズをしようと、
白馬くんの所まで料理を持ってきたはいいんだけど……


「…は?」


ひっっじょ〜〜に反応が薄い…!

え、これ確実に失敗だよね?
本人全くびっくりしてない上、軽く冷めた目してるよ。
サプライズってこんなに静かなものだったっけ?

…と思ったら。


「あれ、今日何日?」


…まさかのご本人、自分の誕生日を忘れているという。
なんてこった。
こんな静かなサプライズ私知らない。


「今日は5月3日デスヨ!5月3日!」
「あーマジか。俺の誕生日だわ、さんきゅー。」


じ、地味〜〜〜!

白馬くん表情全然変わらないけど、
フリはお礼言われてめっちゃ嬉しそう〜!

と、とりあえず料理ね。
料理を並べなきゃ。

「白馬くんこれ、フリと協力して作ったの。美味しいかどうか分からないけど、お祝いの気持ちは込めたよ。」
「僕はタネをコネコネしただけデス!」

正直に暴露してしまうフリを無視して、
料理のお皿をひたすらテーブルに並べていく。

すると突然、無表情でいた白馬くんが
怪訝な顔で煮込みハンバーグを凝視してきた。

…それもそのはず。


「…ねぇ先輩、なんでハンバーグに一本ロウソク立ってんの?」


フリがロウソクぶっ刺しちゃったんだよね〜!

私一応止めたんだよ。
「ケーキ買ってあるんだからそこで使おうよ」って。
なんだけど、
「普通すぎて面白くない」となぜか却下されてしまい、
このようなことに。


「うんとー、フリがね。ちょっとね。楽しんじゃったよね。」
「すごくSurpriseっぽいデショウ??」

白馬くんを見てニッコニコのフリ。
フリを見て怪訝な顔の白馬くん。
そして、その間に挟まれる私。

なにこれ。なにこの温度差。
私風邪ひきそう。


すると、眉をひそめていた白馬くんが不意に表情を緩め、クスッと笑いだした。


「…ちょっとよくわかんねぇけど、二人共ありがと。嬉しいよ。」


…上辺じゃない。ちゃんと嬉しそう。

その反応に、
ポカンとしていた私とフリは顔を見合わせて笑う。

思っていたのとだいぶ違ったけど、
なんだかんだ成功はしたのかな。

…本人が笑顔なんだし、きっとそうだ。


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